ミステリーを読む時、途中で気になって最後を少し読んでしまうことが多いのですが、今回は夢中になって読み進み、最後を先に読むということはありませんでした。
よそ者の私は京都について思うところが多々あります。その思いを絡めながら読むからでしょうか、面白い内容でした。
京都で600年続く老舗の和菓子屋が中心になる話で、和菓子屋が隣にある饅頭屋を見下す場面が多々出てきます。あえて差別的表現をするならば、老舗の和菓子屋といっても商売人、老舗といわれて何を勘違いしているの?饅頭屋も同じ商売人ではありませんか。京都のそういうところが、私には下品だと思えるのです。