直木賞候補作品。
舞台は第二次世界大戦開戦前から終戦直後のベルリン。一応ミステリーですが、犯行動機の描写もなく、ミステリーというより戦争と市民の話と言った方が的確な気がします。
ドイツ人が書いた小説の翻訳ではなく、その親も戦争を知らない世代の日本人が書いたベルリン。ベルリンは何度も訪れている私の好きな街、読みながら景色を思い浮かべていますが、私が知っているベルリンは復興したベルリンなので、正確にはこの小説で描かれている地域の位置関係を把握するくらいです。
ドイツ共産党、ナチス、ソビエト軍、ユダヤ人、障がい者(作者は障碍者と書いています)、密告者、悲しい苦しいストーリーが続き、普通の市民である登場人物が次々と亡くなっていきます。
でも、最後は希望が見えるハッピーエンドなので、読後の気分が悪くならずにすみました。
余談ですが、この小説にも一回だけ「くぐもった」という表現がありました。最近の作家はくぐもるがお好き。
さておき、この本、おススメします。
舞台は第二次世界大戦開戦前から終戦直後のベルリン。一応ミステリーですが、犯行動機の描写もなく、ミステリーというより戦争と市民の話と言った方が的確な気がします。
ドイツ人が書いた小説の翻訳ではなく、その親も戦争を知らない世代の日本人が書いたベルリン。ベルリンは何度も訪れている私の好きな街、読みながら景色を思い浮かべていますが、私が知っているベルリンは復興したベルリンなので、正確にはこの小説で描かれている地域の位置関係を把握するくらいです。
ドイツ共産党、ナチス、ソビエト軍、ユダヤ人、障がい者(作者は障碍者と書いています)、密告者、悲しい苦しいストーリーが続き、普通の市民である登場人物が次々と亡くなっていきます。
でも、最後は希望が見えるハッピーエンドなので、読後の気分が悪くならずにすみました。
余談ですが、この小説にも一回だけ「くぐもった」という表現がありました。最近の作家はくぐもるがお好き。
さておき、この本、おススメします。
今夜は京都コンサートホールでフランスのピアニスト、エリック・ル・サージュのリサイタル。
日本でも そこそこ有名なピアニストですが、満員御礼どころか空席が目立ちます。
私の席はR10、右側のバルコニー席です。ピアニストと目が合う可能性のある席です。
本日のプログラム。有名な曲ばかりで、金曜の夜なら満席になりそうなのですが、なぜか客入りは半分程度。
さすが一流のピアニストです。素晴らしい。無理なく音が響きます。白人男性で手も大きいからでしょうか?この前の誰か(女)とは雲泥の差。
シューマン子どもの情景第6曲は私がここ何年か断続的に練習している曲ですが、彼がスルリと弾いてしまうのです。ファンになりました。
アンコールは2曲。どちらも優しい曲です。シューマン演奏の第一人者の彼のアンコール曲にはシューマンの飛翔を期待していたのですが、飛翔のようなffの曲はあまりアンコールには演奏されないですね。
日本でも そこそこ有名なピアニストですが、満員御礼どころか空席が目立ちます。
私の席はR10、右側のバルコニー席です。ピアニストと目が合う可能性のある席です。
本日のプログラム。有名な曲ばかりで、金曜の夜なら満席になりそうなのですが、なぜか客入りは半分程度。
さすが一流のピアニストです。素晴らしい。無理なく音が響きます。白人男性で手も大きいからでしょうか?この前の誰か(女)とは雲泥の差。
シューマン子どもの情景第6曲は私がここ何年か断続的に練習している曲ですが、彼がスルリと弾いてしまうのです。ファンになりました。
アンコールは2曲。どちらも優しい曲です。シューマン演奏の第一人者の彼のアンコール曲にはシューマンの飛翔を期待していたのですが、飛翔のようなffの曲はあまりアンコールには演奏されないですね。